SQLと関係代数 基本演算編 佐久間 正樹 リレーショナルデータベースの根本理論には、関係代数(relational algebra) があり、SQLもその上に構築されています。とはいえ、SQLではINNER JOINやOUTER JOINのような複雑な演算が一発で書けてしまい、サブクエリやWindow関数などのような一見数学から縁遠いように見える便利な機能もあるため、その数学的な意味や構成を意識
今回は待ち行列理論のM/M/1モデルの公式の数学的背景と導出について解説します。これは典型的には一列に並んだ客を一つの窓口が対応したり、リクエストの列を一台のサーバーが処理したりする状況で使われる公式です。 応用情報技術者試験でもよく問われるものですが、公式は基本的に暗記するものとされ、数学的理論について出題されることはありません。情報系の書籍でもさらっと公式だけ載っているケースが多いです。しかし
ランダムウォークの特性関数 仁謹(Jyn kin) 仁謹です。今回は特性関数というものを定義し、三角関数の知識によってランダムウォークの性質を分析していきましょう。 推移関数\(P(x, y)\)によって定まる\(R := {\mathbb{Z}}^d\)上のランダムウォークに関して、半開区間の直積\((-\pi, \pi]^d\)を定義域とする複素数値関数 \[\phi(\theta) := \